前立腺がんはどこにできる?場所・症状や検査方法などを解説

「前立腺がんについて知りたい」「前立腺がんはどこにできる?」という方も多いのではないでしょうか。2021年に日本全国で前立腺がんと診断された方は95,584人でした¹。前立腺がんという病名を知っていても、詳しい内容は知らない方が多いでしょう。
本記事では前立腺がんはどこにできることが多いのか、場所、症状、検査方法などについて解説します。これを読めば前立腺がんの概要が分かります。前立腺がんをセルフチェックする際に役立ててみてください。
前立腺とは?
前立腺は男性特有の臓器です。前立腺は栗の実のような形をしており、後面が直腸に接しているため、直腸に指を入れると壁越しに前立腺に触れられます²。前立腺は精液の一部となる前立腺液を作っており、前立腺液にはPSAというタンパク質が含まれます。通常、PSAは血液中には少量しか含まれていません²。
前立腺がんはどこにできる?
前立腺がんは前立腺にできる悪性腫瘍です。前立腺は膀胱から出た尿道の周囲を取り囲むように存在しており、上面は膀胱、前面は恥骨結合、後面は直腸、下面は尿道括約筋(にょうどうかつやくきん)に接しています²。したがってこの部位が前立腺がんが発生する場所です。さらに前立腺の内部を詳しく見ると、膀胱につながる尿道と精嚢につながる射精管が通っていますが、前立腺がんの約70%は射精管を取り囲む周辺域から発生しています³。
前立腺がんは進行すると、周囲にある膀胱、精嚢、直腸などに浸潤します。またリンパ節や骨に転移することがあり、さらに肝臓、肺、脳といった離れた場所にある臓器へ遠隔転移することもあります⁴。
前立腺がんの初期症状は?
初期の前立腺がんは多くの場合に自覚症状がありません。あるとすれば、尿が出にくい、排尿回数が多いといった症状が見られます⁵。ただし良性の病気である前立腺肥大症などでも同じような症状が見られるため、初期症状では前立腺がんを見分けられません⁶。ただし、自覚症状がほとんどない初期段階でも、血液検査で早期発見できる可能性はあります。
前立腺がんの検査方法
前立腺がんの検査は、まず血液検査でPSA(前立腺特異抗原)値を調べ、基準値以上の場合は直腸診を行います。その結果、前立腺がんが疑われれば、前立腺生検により前立腺がんかどうかを診断し、さらに画像検査によってがんがどのくらい進行しているかを調べます⁷。PSA検査
PSA(前立腺特異抗原)は前立腺で作られるタンパク質であり、ほとんどは精液中に分泌されて血液中には少量しか含まれません。前立腺がんによって前立腺の組織が破壊されると、PSAが血液中に漏れ出し、血液中のPSA値が増加します。PSAの基準値は年齢によって異なりますが、基準値以上の場合、前立腺がんが疑われます⁸。年齢別のPSA基準値
- 50~64歳 : 3.0ng/mL以下
- 65~69歳 : 3.5ng/mL以下
- 70歳以上 : 4.0ng/mL以下
直腸診
医師が肛門から指を挿入して、前立腺を触診する方法です。前立腺の表面に凹凸が見られたり、左右非対称だったりすれば、前立腺がんが疑われます⁹。前立腺生検
肛門から超音波を発する器具(プローブ)を挿入し、前立腺に超音波を当てて前立腺の様子を観察します。超音波画像を見ながら前立腺に針を刺し、前立腺の組織を採取します。採取した組織を顕微鏡で観察し、がん細胞の有無を調べる検査です¹⁰。画像検査
MRI、CT、骨シンチグラフィーなどの画像検査で、前立腺がんの進行度を調べる方法です。前立腺周囲への浸潤、リンパ節転移、遠隔転移があるかなどを検査します¹¹。前立腺がんについて
前立腺は男性の膀胱から出た尿道の周囲を取り囲むように存在します。前立腺がんは前立腺にできる悪性腫瘍です。周囲にある膀胱、精嚢、直腸などへ浸潤したり、リンパ節、骨、さらに遠くにある肝臓、肺、脳に転移することもあります。前立腺がんの検査は、まず血液検査でPSA値を調べ、基準値以上の場合に直腸診を行います。その結果、前立腺がんが疑われれば、前立腺生検により前立腺がんかどうかを診断し、さらに画像検査でがんの進行度を調べます。
前立腺がんにおける5年後の生存率(ネット・サバイバル*)は、Ⅰ、Ⅱ期では100%であるのに対し、Ⅳ期では60.1%と予後が不良です¹²。つまり前立腺がんにかかってしまっても、早期に発見して治療すれば治癒できるというわけです。
*ネット・サバイバルとは純粋にがんのみが死因となる状況を推定して計算する生存率です。
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女性の糖尿病のセルフチェックについて
糖尿病の発症危険因子をもとにした糖尿病のセルフチェックリストをご紹介しました。このチェックリストに当てはまる女性は、糖尿病になりやすい体質の方です。
ただし初期の糖尿病は自覚症状がほとんどなく、検査をして初めて糖尿病と分かります。
糖尿病が気になる女性は、まず糖尿病検査キットで血糖値やHbA1cを調べてみるとよいでしょう。
検査結果から糖尿病が疑われた際は、必ず医療機関を受診して精査を受けてください。
参考文献
- 前立腺がん患者数(がん統計)|国立がん研究センターがん情報サービス
- 前立腺について|前立腺がんについて|国立がん研究センターがん情報サービス
- 前立腺がん|がんに関する情報|がん研有明病院
- 前立腺がんとは|前立腺がんについて|国立がん研究センターがん情報サービス
- 症状|前立腺がんについて|国立がん研究センターがん情報サービス
- 関連する疾患|前立腺がんについて|国立がん研究センターがん情報サービス
- 前立腺がん検査|国立がん研究センターがん情報サービス
- PSA検査|前立腺がん検査|国立がん研究センターがん情報サービス
- 直腸診|前立腺がん検査|国立がん研究センターがん情報サービス
- 前立腺生検|前立腺がん検査|国立がん研究センターがん情報サービス
- 画像検査|前立腺がん検査|国立がん研究センターがん情報サービス
- 院内がん登録生存率集計結果閲覧システム|国立がん研究センターがん情報サービス