胃がんを予防するには?原因や生活習慣について解説
「胃がんを予防をしたい」「予防法を知りたい」という方は多いのではないでしょうか。胃がんにかかったとしても、早期発見できれば5年生存率が82%¹と高いことから、「早期発見・早期治療」が重要です。
本記事では胃がんの原因や具体的な予防法、チェック方法などを解説します。また予防に役立つ検査キットをご紹介します。胃がんを予防したい方はぜひ役立ててみてください。
胃がんの原因
胃がんが発生する原因として以下のようなことが挙げられます²。● ヘリコバクターピロリ菌
● 多量の塩分摂取
● 喫煙
● 多量の飲酒
ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)とは、胃粘膜に感染する細菌です。ピロリ菌は胃粘膜の炎症を引き起こし、胃炎や胃潰瘍の原因になります。そして慢性的な炎症から胃がんが発生すると考えられています³。50歳以上の方の70%はピロリ菌に感染していますが、感染している全ての方が胃がんになるわけではありません²。
また、多量の塩分摂取、喫煙、多量の飲酒などによる胃粘膜の刺激も胃がんの発生リスクを高めるとされています。ピロリ菌および生活習慣が原因となって胃粘膜の細胞ががん化し、増殖して胃がんになるのです²。
胃がんを予防するには?
胃がんを予防するには、胃がんの原因を取り除くために生活習慣を見直して改善する、定期的に健診を受ける、ピロリ菌を除菌することが大切です。
生活習慣を見直して改善する
まず胃がんの原因となる生活習慣の改善が必要です。塩分を控え、禁煙し、飲酒量を減らしましょう。日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、平均的な日本人の塩分摂取量は、男性で約10g、女性で約9gです。そして1日の適切な塩分摂取量は、男性約7.5g、女性約7.0gとされています⁴。塩辛いものを控え、塩分摂取量を減らしましょう。
喫煙は胃がんばかりでなく、咽頭がん、食道がん、肝臓がん、膵臓がん、子宮がん、膀胱がんなどの原因にもなります。また喫煙者ばかりでなく、周囲の人にも悪影響を及ぼします。さらに虚血性心疾患、脳血管障害、慢性閉塞性肺疾患などの原因の一つでもあります⁵。そのため、禁煙するのが望ましいです。
飲酒量の管理も重要で、厚生労働省の発表している「節度ある適度な飲酒」は、1日平均純アルコールで約20gです。これはビール中びん1本、清酒1合、ウイスキーダブルに相当します。また女性はさらに制限が必要です⁶。
定期的に健診を受ける
胃がんの主な原因であるピロリ菌を発見するために、健診を受けましょう。具体的には胃内視鏡検査(胃カメラ)が必要ですが、ピロリ菌の感染が疑われる場合、胃粘膜の一部を採取して調べる生検を行います⁷。胃のバリウム検査をする方法もありますが、ピロリ菌感染の検査のため結局胃カメラの検査が必要となるため、最初から胃カメラの検査をお勧めします。また万が一に胃がんになっていたとしても、早期に発見すれば治療が可能です。
ピロリ菌を除菌する
ピロリ菌感染症は内服薬で治療できます。通常は抗菌薬を含む3種類の内服薬を7日間服用します。除菌薬を内服後、4週間あけて除菌できているかどうかを判定します。成功率は70~90%です⁸。1回目の除菌に失敗した場合、抗菌薬の種類を変えて2回目の除菌を行います。2回目の成功率は80%~90%です⁹。ピロリ菌を除菌すれば、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の再発をほぼ予防でき、胃がんの発生、再発を1/3~1/2に抑えられます¹⁰。
胃がんセルフチェック
胃がんの原因や初期症状¹¹から、胃がんの発症をセルフチェックするリストを作成しました。いくつかの項目が当てはまる方は、注意が必要です。
● ヘリコバクターピロリ(ピロリ菌)に感染している
● 喫煙歴がある
● 多量に飲酒する
● 食塩・高塩分食品をとることが多い
● 胸やけしやすい
● しばしば胃もたれが見られる
● 胃がむかつきやすい
検査キットの活用もおすすめ
血液検査キットで胃がんのリスクチェックをすることができます。検査ではピロリ菌抗体とペプシノゲンⅠ・Ⅱを測定します。
ピロリ菌抗体:ピロリ菌感染の有無を判定
ペプシノゲンⅠ・Ⅱ:胃の炎症や胃粘膜の萎縮程度を判定
この検査結果から一年間の胃がん発生頻度が予測できます¹²。
| ピロリ菌抗体価 | ペプシノゲン値 | 一年間の胃がんの発生頻度 | |
|---|---|---|---|
| A群 | - | - | ほぼ0人 |
| B群 | + | - | 1000人に1人 |
| C群 | + | + | 500人に1人 |
| D群 | - | + | 80人に1人 |
| E群 | ピロリ菌除菌治療を受けた方は胃がんリスク判定の対象外 | ||
胃がんを予防するためには
胃がんが発生する原因は、ヘリコバクターピロリ菌、多量の塩分摂取、喫煙、多量の飲酒などです。胃がんのセルフチェックの項目に当てはまる方は、要注意です。前章で解説した検査キットに興味がございましたら、自宅で簡単に血液検査ができる郵送式のDEMECAL血液検査キット「胃がんリスク層別化検査(ABC分類)キット」のご利用がおすすめです。
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【参照文献】
- 1.院内がん登録生存率結果閲覧システム|国立がん研究センター
- 2.胃がんの原因|知っておきたいがん検診
- 3.ヘリコバクター・ピロリ感染症|北里大学北里研究所病院
- 4.ナトリウムの目標量|日本人の食事摂取基準(2020年版)|厚生労働省
- 5.がんの発生や治療へのたばこの影響|国立がん研究センターがん情報サービス
- 6.アルコール|厚生労働省
- 7.胃|健診・保健指導|全国健康保険協会
- 8.ピロリ菌に関するQ&A11|日本ヘリコバクター学会
- 9.ピロリ菌に関するQ&A12|日本ヘリコバクター学会
- 10.ピロリ菌に関するQ&A4|日本ヘリコバクター学会
- 11.健康の森|日本医師会ホームぺージ|胃がん
- 12.NPO法人日本胃がん予知・診断・治療研究機構|胃がんリスク層別化検診(ABC検診)とは